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ジャンヌ速報 JUM「お前たち何なんだ」

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JUM「お前たち何なんだ」 

JUM「お前たち何なんだ」


1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/12(金) 23:01:56.43 ID:ltnLnFVX0
JUM「おい!このスレを見ている山田っ!!」
JUM「そうだお前だよ!!!」
JUM「いい加減タダ飯食ってないで少しは家に金を入れたらどうだ?」





JUM「お前たち何なんだ」


2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/12(金) 23:33:07.63 ID:SFka3Rut0
深まってきた冬が窓をうつ。
吹く風に優しさは薄れて、感じられるのは刺すような冷たさ。
暖かな家の中が、ゆえに余計にいとおしく感じられる。

僕らに感覚があるのは何のためだろう。

必要だから?
感じなければならないものがあるから?
――生きて……いるから?


そうだ。僕たちは生きている。
でも僕たちは間違いなく……人形だ。


ゆるやかな日常の中でほのかに感じていたのかもしれない疑問。
最初に抱いて、しばらく忘れて、そして再び頭をもたげる。

動く人形。戦う人形。生きている人形。

そうだ。こんな不可解な存在はない。
不思議に思うのは自然なことだ。
だけどそれでも僕は、君にそんなことは言って欲しくなかった。

「お前たち……何なんだ」




 


4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/12(金) 23:44:34.76 ID:SFka3Rut0
誰もが言葉を失って、
部屋の空気が固まった。
僕は読んでいた本から目を上げてジュン君の顔を見る。

「……いきなりどうしたの?ジュン」

一つ下の妹が、僕の読んでいるものよりも幾分か厚い黒いカバーの本から顔を上げて問う。
僕の双子の姉は、それまでの動きを止め、ジュン君と真紅の方を向く。
ずっと聞こえていた無邪気な声もやんでいるから、きっと雛苺もジュン君の方を見ているんだろう。

でも僕は、顔を本に戻す。
質問の意味を深く知るのが怖かった。
たまにはと、真紅から借りて読んでいた本から眼を離すことなく、僕はその場の成り行きに耳を傾ける。

「お前たちってさ、何のために生まれてきたんだ?」

僕は再び顔を上げる。


ジュン君は真紅を見据えている。
黙ってまま、奇しくも見つめ合う形になった。
二人以外の誰かが言を挟める空気ではなさそうだ。




5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/12(金) 23:54:34.82 ID:SFka3Rut0
「前に話したでしょう。私たちは誇り高きローゼンメイデン……」
「誇りがあるといえるか?今のお前たちに」

放たれた言葉が鋭く尖って、僕らの心を――少なくとも僕の心を穿った。

「……どういう意味かしら?」

にじみ出るやや挑戦的な雰囲気が、その分だけいつもの冷静さを失わせている。
ジュン君が真紅から視線を外した。でもそれは、決してひるんだからではなさそうで。

「お前たちは戦って……、それでアリスになるために生まれたんだよな?」
「……ええ、そうよ」
「でも、今のお前たちは戦っていないよな?それは……」

一呼吸が挟まれる。

「お前たちの存在意義に関わることなんじゃないか?」

僕はまた顔を上げて、ジュン君の方を見た。
もしかしたら、ほとんどにらんでいたかもしれない。

あのジュン君が、こんなことを言い出すなんて……。
その顔には、決意と、そして別の何かが混じっていたように感じた。




 


7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 00:03:14.87 ID:L08M6qut0
――戦う以外の方法を探す――

アリスは至上の夢で。
それはあきらめることの出来ないことで。
だから、せめてそれ以外の方法見つけよう。
戦いあい、殺しあう以外の方法を。

そんな考えを、最初は甘いと突き放していた僕だったけど。
いつしかそれも悪くないと思い始めて、でも決して完全に受け入れられた訳でもなくて。


安心できて、楽しいと思える日常は、戦いが日常だった僕らをどうしようもなく惹き付けた。
戦いを楽しいと思ったことはあるけれど、そこに安堵はひとかけらもなかった。
いくつもの時代を渡り、顔をあわせれば挨拶もそこそこに、ただ戦うのみ。

そういう生き方だけがドールとしての生き方じゃない――そう教えてくれた人が、
今、僕らの前でそれを……否定しているの?


「お前たちは惰性で生きているんだ」




8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 00:11:18.03 ID:L08M6qut0
「アリスになることをあきらめたのか?そんなことないよな?
 戦ってアリスになるのか?それはいやなんだよな。
 じゃあそれ以外の方法を探してるのか?」

真紅はもう、何も言わなかった。

それは、何も言い返せなかったからか、
あるいはいつもと違いすぎるジュン君の様子にひるんだからか。

「つまるところ、お前たちは『戦うのはいやだけど、他の方法も見つからない』
 そんな状況下で毎日を生きてるんだ。ただ、漠然と流れていく日常を漠然と
 享受しているだけだ」

いまや全員がジュン君の顔を見ていた。

「もう一度聞くよ真紅。今の君に誇りはあるか?」




 


10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 00:17:13.40 ID:L08M6qut0
瞬間。
金色の閃光が走る。

真紅が自分の髪でジュン君を叩いたのだと分かるまで少しかかった。
翠星石や雛苺にはまだ分かっていないかもしれない。

「悪ふざけもいい加減にしなさい」

もうその声に、冷静さはない。

「……フン、言い返せなかったら殴るのか?
 誇り高きローゼンメイデンの第五ドールも落ちたものだな」
「ちょ、ちょっと二人ともやめるです!ジュン!一体どうしたですか?」

翠星石が間に入った。泣きそうな顔は久々に見た。
雛苺は、現状についていけず、ただジュン君と真紅の顔を交互に見ている。




 


12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 00:32:48.97 ID:L08M6qut0
「翠星石、さがりなさい」

さっきよりもいささか落ち着いた声で真紅が言う。

「喧嘩はやめるです!落ち着いて話し合うです!」

いつもは余り落ち着きがあるとはいえない姉が、
落ち着けと諭す側にまわっているのは少し滑稽でもあったが、
今はそんなことは大事じゃない。

「私はジュンと喧嘩をするつもりはないわ」

真紅が静かに言い、そして僕は気づいた。
不覚だ。ここまで気づかなかったなんて。

「……あなたにいい加減にしなさいといったのよ。ラプラスの魔」

ジュン君の形をした「それ」が、いつもの彼が決して浮かべることのない
気味の悪い笑みを見せた。

「おやおや、案外お早いお気づきで結構」

形を変えてそこに現れた兎が笑い、そして僕は身構える。

「しかしもっと大切なことには気づけなかったようで……」




13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 00:41:39.03 ID:L08M6qut0
よし寝る




14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/12/13(土) 00:43:30.50 ID:OV7LChqL0
俺も寝る




1713[]:2008/12/13(土) 01:37:52.22 ID:waB554C7O
ああ 朝まで残ってたら続き書く




27 ◆Mene.OWFJw []:2008/12/13(土) 10:12:50.36 ID:waB554C7O
PC移行準備




28 ◆Mene.OWFJw []:2008/12/13(土) 10:18:20.90 ID:AuZy94Im0
長い耳が楽しげに動いて、僕の中で不安がはぜる。
ラプラスの魔がジュン君に成り代わっていたなら、本物のジュン君は……?

「ジュンをどこへやったの?」

訪ねる真紅の顔は、怒りに満ちていて。

「ゲームをしましょうか。薔薇乙女たち」

質問には答えず、兎はまた耳を動かす。

「私の質問に答えなさい」

真紅がじりじりと歩み寄る。
それでも兎は、たたずんでいて。

「実に結構。しかし勇敢さだけでは少年は救えない」
「何が言いたいの?」
「……あの少年は……今どこにいるんでしょうね」

歩みを止めた真紅の顔に、初めて焦りの色が宿った。




29 ◆Mene.OWFJw []:2008/12/13(土) 10:26:45.20 ID:AuZy94Im0
窓の外を見る余裕のあるラプラスの魔。
ただその顔を見ることしか出来ない僕たち。

場の趨勢は明らかに決している。

「少年は今、この世界にはいません。nのフィールドの中で休んでいただいています」
「…………」

覚悟はしていたけど、いざ突きつけられてみればそんな覚悟は儚いものだ。

「ど、どういうことです!?ジュンになにしたですか!」

久々に二人以外の声が響いた。
翠星石がラプラスの魔をきっとにらんでいる。

「文字通り、休んでいただいているだけです」

兎の赤い目に意地の悪い色がはぜる。




30 ◆Mene.OWFJw []:2008/12/13(土) 10:31:23.25 ID:AuZy94Im0
「まあそんなことはさして重要ではない。
 ……いささか無粋ですが……本題に入りましょうか」
「……本題……?」
「ええ。といっても話はいたって単純。あなたがたに、アリスゲームをしていただきたいだけです」

久しく聞かなかった響きが、頭のなかで反芻される。

それはとても誇り高い遊びで。
それはとても悲しいゲームで。
そして僕らの――生きる理由。

「今のあなたがたを見たら、『お父様』はどう思うでしょうね」

窓の外から視線をはずすことなく、ラプラスの魔は続ける。




31 ◆Mene.OWFJw []:2008/12/13(土) 10:35:28.06 ID:AuZy94Im0
灰色の空から吹き降ろしているのであろう寒風が窓を打つ音が、
時折、兎に視線を釘付けている僕の耳をなでる。

「朽ちた誇りを掲げる少女に救いは無く、
 腑抜けた人形が究極を語れるはずも無い」

言われなくても分かっていたことだったけど、
突き刺さった言葉の重みは僕らを改めてその事実と向き合わせる。


「『戦い』は、どうしたのですか?」
「アリスになることはあきらめたのですか?」
「生きる意味を捨てるのですか?」


畳み掛けるように続けられるラプラスの魔の言葉が、僕の頭を緩やかに、しかし確実に揺さぶる。
放つ言葉を持つわけでもなく、ただ兎を見据えて迷っている僕に力は無い。




 


33いい忘れてた保守サンクス[]:2008/12/13(土) 10:48:10.81 ID:AuZy94Im0
「傍観者として……、このような手段に訴えざるを得なかったのは至極残念です」

窓から視線をはずしたラプラスの魔が、僕らに視線を向ける。
怒りとも呆れともとれる深い憂いが、赤い目から放たれて僕たちを穿った。

「もうお分かりかと思いますが……あの少年を取り返したければ、アリスになってください」

告げられた言葉が、もともと固まっていた部屋の空気をいっそう固まらせる。

「う、うるせーです!ごちゃごちゃいってねーでジュンを……」
「戦いは、美しいとは思いませんか?」

憤る翠星石の言葉をさえぎって、感慨深げにラプラスの魔は語る。

「戦うことは美しいと思いませんか?戦っている時の自分が美しいと感じたことはありませんか?」

それはまるで悪魔の奏でる旋律のように、ゆるやかに僕の心に入り込んでくる。
僕はそれがたまらなくいやで。


「戦うために創られたあなたがたが、それ以外で美しくあることが出来ると思いますか?」




 


35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 10:57:50.73 ID:AuZy94Im0
「私は……私たちは戦うことだけが美でないことを知っているわ。
 ……いえ、ジュンが教えてくれた」

真紅の声は落ち着いていたが、先ほどよりも怒りに満ちていた。
静かに震える憤怒が、空気を伝わってくるほどに。

「ハハ……知っている?うぬぼれてはいけない。
 あなたがたは分かってなどいない。ただ、誤魔化しているだけではありませんか?」

兎の顔から、余裕は消えない。

「戦う以外の美など、あなたがたにはない。世界がどれほど変わろうと、時代がどれほど流れようと。
 今までずっと、そうしてきたのでしょう?それはあなたがたが、そうすることでしか美しくあることが
 出来ないということを知っているからではないのですか?」

そうなんだ。
僕らは知っている。


かりそめの平和は、美ではないことを。




36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 11:03:37.26 ID:AuZy94Im0
「いつまで自分を騙しますか?」

――やめろ。

「いつまで『お父様』を裏切り続けるのですか?」

――言わないで。

「いつまで――夢を見続けるのですか?」

「黙れ!」


気づいたら僕は、庭師の鋏を振りかざしていた。
兎はひょいと後ろに跳ねる。

思うより早く体が動くという体験をしたのは久しぶりだった。
そうせざるを得なかったのは多分、ラプラスの魔の言うことが――

――心のそこで、僕が思っている通りのことだったから――




37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 11:11:59.24 ID:AuZy94Im0
跳ねる兎は右手をかざす。
空間が切り裂かれて、ラプラスの魔のフィールドが現れる。

「ぬるま湯につかりすぎましたな」

僕らはそれを、ただ見ていることしか出来ない。

「フフ……少年は今、己と戦っています。nのフィールドの中で。
 早く決められるといいでしょうな。少年の心が、少年を殺さぬうちに」


僕は……弱い。


「それがあなたがたの運命。どうぞ『美しく』あってください」

切り裂いた空間に半ばほど身を投じて、
兎はこちらに赤い目を向けた。


「――生きることは、戦うことなのですから――」




 


39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 11:22:03.23 ID:AuZy94Im0
「翠星石は戦ったりしないのです!」
「落ち着きなさい。誰も戦うなんていってないわ」

ラプラスの魔が去って、いくらかほぐれた空気に包まれて、
ジュン君のいない部屋で僕らは頭を寄せる。

「ヒナも戦うなんていやなの!」

ラプラスの魔がいたときは泣きそうな顔でずっと押し黙っていた雛苺が、
高い声を上げる。

しばらく前に、雛苺は戦いの中でミーディアムを
殺してしまいそうになったことがあると聞いた。
彼女もきっと、戦いの重みを知っているのだろう。

「真紅はどうなんですか?」

翠星石が問う。

「私だって戦いたくないわ。でもジュンを助けなくては……」


そうだ。僕らはジュン君を助けなくてはいけない。
でも……。




40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 11:36:01.71 ID:AuZy94Im0
そのために戦わなければいけないとして、
僕の戦いは、本当にジュン君を助けるためだけのものなんだろうか。

「……星石」

僕はどうすればいいんだ?
戦いは……。

「蒼星石!」
「え?え、何?」

姉の問いかけにも気づかないほどに考え込んでいたらしい。
心配そうな顔で僕の顔を見る翠星石。

「蒼星石はどう考えてるですか?」
「僕は……」

そうなんだ。
僕は知っていた。

「僕は……みんなでジュン君を助けにいくべきだと思う」
「やっぱり!さすが翠星石の双子の妹です」

戦いこそが美なんだ。




41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/13(土) 11:40:41.13 ID:AuZy94Im0
「僕はちょっとnのフィールドを回ってくるよ」

僕たちは生きている。
でも僕たちは間違いなく……人形だ。

「ジュン君の居所がわかるかもしれない」

だから――生きる意味を失ってはならない。
戦うことをやめてはならない。

「翠星石もいくです」
「いや、僕一人でいいよ」

醜く生きよう。
醜いやり方で美しくなろう。

「それじゃ、行ってくるよ」


やっぱり僕は――戦うことが好きなんだ。




42 ◆Mene.OWFJw []:2008/12/13(土) 11:46:06.82 ID:AuZy94Im0
きっとみんな止める。
だから僕は何も言わない。

卑怯なやつだ。
それでいい。
醜く生きよう。


ジュン君を助けなければならないからという理由は覆い隠しきれない、
戦うことへの意識。

アリスになろう。

その過程が醜くてもいい。
その後どうなっても構わない。

これが「僕」というドールなんだ。
それでいい。僕は僕として生きていく。


生きることは、戦うことだから。




 


46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/12/13(土) 13:17:34.23 ID:OV7LChqL0
ho



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[ 2008/12/19 17:04 ] ローゼンメイデン | TB(0) | CM(0)
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