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ジャンヌ速報 蒼星石「ビバップ号?…す…凄い…船だね…」

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蒼星石「ビバップ号?…す…凄い…船だね…」 




1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:10:21.10 ID:lkLV/NJ30
翠星石「ビバップ号?……ただのボロ船ですぅ!」
 
の続き



翠星石「ビバップ号?……ただのボロ船ですぅ!」
http://newsvipblog.blog57.fc2.com/blog-entry-1177.html
蒼星石「ビバップ号?…す…凄い…船だね…」


2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:11:04.09 ID:lkLV/NJ30
音も無く降りしきるセピア色の雨の中、一人の男が佇んでいた。
地面には多くの煙草の吸殻が落ちている。

男は最後に、吸っていた煙草を雨の中に投げ捨てる。
片手に持っていた薔薇の花束も地面に捨て、歩き出す。

女は、来なかった。

男は雨の中を歩く。

向かう先……改造されたレース用の宇宙艇のコックピットに置いてあるのは逃走用に用意した自分の鞄。
その隣に見慣れぬ革張りの鞄が置いてある事には、まだ気付いていない。





 session♯2




 




3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:11:39.59 ID:lkLV/NJ30
サングラスにエプロンという異様な格好の大男が、口元に笑みを浮べながらフライパンを振っていた。
調理中だというのに、当たり前のように咥え煙草。
灰が落ちたら、などとは考えもしない。

火が通り、しんなりしだしたフライパンの中のピーマンを前に、頭部の禿げ上がった男―――
ジェット・ブラックは満足げに笑みを浮べていた。
料理が仕上がった事を伝える為キッチンから顔を出し、船内のリビングへと声をかけ……るのを一瞬ためらった。

リビングでは、翠星石が必死にテレビモニターを……
それこそ、鼻が当たるのではと思えるほどの距離で見入っていたから。

「やれやれ……もう一人前のカウボーイ気取りか」
まるで微笑ましいものでも見たようにジェットは口元を緩ませると、再びキッチンへと引っ込んでいった。

 




4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:11:58.93 ID:lkLV/NJ30
「何でお肉がこれっぽっちしか入ってないですか!
 この前、翠星石が取ってやった100万ウードンはどこ行ったですか!?」
申し訳程度に肉の入ったチンジャオロースを前に、翠星石はジタバタと暴れていた。

「うどんじゃねぇ。ウーロンだ」
ジェットはため息混じりに翠星石に言い聞かせ始める事にした。
「あのな……ビバップ号の維持費だって安かねえんだ。
 それに、今日良いもん食ったとしても、来週には飢え死になんてのは御免だからな」

長々と、至極真っ当なご高説を垂れる巨漢の言葉を聞き流しながら、翠星石は少ない肉ばかりを選んで食べる。
そして……
一瞬の隙を突いて、相変わらず何か喋り続けているジェットの皿の肉にも箸を伸ばした。
 




5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:12:17.39 ID:lkLV/NJ30
だが……

「……チャーリーは言った……『人のものには手を出すな』ってな」
ニヤリと悪党のような笑みを浮べながら、ジェットは翠星石の箸を自分の箸でガードする。
「ちゃーりー?はて、ハゲ人間の友達ですか?」
翠星石は慌てて無垢な表情を浮べると、何もしてないかのように目をキラキラさせながら首をかしげる。

「お前……地球生まれなのにチャーリー・パーカーを知らないのか?」
どうやら彼女の興味は、食事と園芸に偏っているらしい。
ジェットは敬愛するジャズ奏者のあまりな扱いに、深いため息を漏らすだけだった。





 




6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:12:45.51 ID:lkLV/NJ30
「とにかく!
 100万ムーロンを全額返せなんて無茶は無論言うつもりは無いですが……
 こんなお野菜ばっかりの食事ではいざという時の力も湧いてこないですぅ。
 ですから……その……翠星石が特別に料理を作ってやるですから、幾らか食費を渡しやがれですぅ!」

食事が終わり、翠星石のその言葉を聞いたジェットは……
彼は、決める時は迷わず決め、進む性格だが……迷う時はとことん迷う。
やけに態度の大きな居候に対しどう出るべきか決めあぐね……考え続けたまま、結局、近場の宇宙港へと入港した。

それから暫くして……

「これなら文句無しだろ」
久々に白いスーツとサングラスでめかし込んだジェットは、翠星石の前で仁王立ちしていた。
「……どう見てもマフィアですぅ」
翠星石はげんなりと顔色を悪くしながら呟く。

買い物に出かける翠星石の道案内に無理やり同行させられる事になったジェットは……
普段通りの服装。つまり、筋骨隆々な巨体の持ち味を120%生かした格好で行こうとして……翠星石に怒られた。
そこで仕方が無く、少しはマトモな格好をしたつもりが……この結果。

「I.S.S.P.の頃は評判良かったんだがな……」
ジェットは鏡に映った自分の姿を改めて見つめてみる。
やはり、自分で思い描いた通りのダンディーな姿がそこには映っていた。

 




7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:13:12.96 ID:lkLV/NJ30

町に出るなり楽しそうに駆け回りだした翠星石と、周囲の空気を固めながら威風堂々往来を歩くジェット。

「おい、こっちの方が大きいだろうが……」
「でもこっちのが甘くて美味しいですぅ!」
店先に並んだスイカを叩きながら、会話を交わす。

店先に並んだ大きなハムを見ながらゴクリと喉を鳴らしている翠星石。
ジェットは、財布と真面目に相談している。

翠星石は大道芸に目をキラキラさせながら見入るり、ジェットは飽き飽きとした表情で煙草の煙を吐く。


 




8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:13:28.48 ID:lkLV/NJ30

買い物を終え、ビバップ号に帰る途中で。
「全く……何がそんなに珍しいかねぇ……」
ジェットは相変わらず楽しそうに目を輝かしている翠星石を眺めながら、呟く。
 
翠星石はくるりと振り返ると……今までとは違い、少し寂しそうな表情で答えた。
「私たちローゼンメイデンは、色んな時代を生きてますが……
 どの時代も、契約を交わした人間と、その周囲。それだけが、生活の大半なのです……
 決して胸を張って外を出歩けない、籠の中の鳥……今まで過ごした時代は、そんなのばかりでしたから……」

誰にも触れられたくない過去は有る。
例えば、ジェットにとっては機械でできた左腕の事。

聞くべきではなかった事を聞いてしまったような気まずい雰囲気が二人の間に流れ始め……
ジェットは小さな声で「そうか」というと、間を持たせるために煙草を咥えだした。

 




9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:13:44.57 ID:lkLV/NJ30

その頃、翠星石はというと……

自分の語りのせいで、ヒゲハゲ人間がセンチメンタルな気分になっているとはつゆ知らず。
一枚の窓ガラスに顔を押し付けるようにして中を覗いていた。

そこは……カウボーイなら誰でも知っている、超有名・超低視聴率番組『BIG SHOT』のグッズショップ。
正直、全く流行ってないようにしか見えなかったが……翠星石の目は、とある一点に釘付けになっていた。

棚に陳列された、カウボーイが被るようなテンガロンハット。
番組中でジュディが身に付けているのと同じモデルだ。

宇宙を駆ける凄腕カウガール・翠星石。

何だか素敵な妄想が止まらない。
かといって……ジェットに買ってくれとせがむのも……翠星石にとっては恥ずかし過ぎる。
自分で買うにも……お金は全部、ジェットにあげたから持ってない。

翠星石はそわそわするだけで、何もアクションを起こせずにいた。


 




10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:14:01.02 ID:lkLV/NJ30

と、何だか挙動不審になった翠星石の姿に気をとられ……ジェットは背後から走ってくる人物に気が付かずに居た。

突然、背後から当たられ、その拍子にバランスを崩す。
「おぉっ!?」
ほんの少しだけつんのめるが、体格の大きさが幸いして転倒するには至らなかった。

背後からジェットにぶつかった男は、そのまま何の言葉も無く通りを走り抜ける。
「全く……最近のガキは……」
ブツブツと文句を言いながら、ジェットは懐から煙草を出そうとして……無い事に気が付いた。

「………あのガキ……!」
先程まで財布が入っていた、今ではやけに涼しい胸元を押さえながら低い声で呟く。
動きにくいスーツ姿である事も忘れ、『一度噛み付いたら放さないブラックドッグ』の顔になり始めたジェット。

だが……彼がその足を踏み出すより早く、別の声が、再び背後から聞こえてきた。

「……ごめんよ、マスター……逃げられたみたいだ……」

誰だ、と思いジェットが振り返るより早く……ショーウインドウにへばり付いていた翠星石が弾かれたように叫ぶ。
「蒼星石!!」

そこには、翠星石を鏡に映したかのような少女と……ボサボサ頭の男が立っていた。

 




11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:14:25.89 ID:lkLV/NJ30

往来のど真ん中だというのに、互いに手を取り合って再会を喜ぶ翠星石と蒼星石。

その姿を視界の端に映しながら、ジェットは蒼星石の隣に立っていた男に歩み寄った。
「とりあえず……人間は人間同士で話をしようか。
 俺はジェット・ブラック。カウボーイだ」
凄みを利かせた巨漢の笑みに動じる様子も無く、男は壁にもたれ掛かると、ポケットから煙草を取り出した。

「スパイク・スピーゲルだ。
 住む場所と食い物と金に困ってる」
そう言い終わると同時に、男の腹が切ない音を立てて鳴った。

「その様子だとお前さんもやられたらしいな」
ジェットも煙草を咥え、ニヤリと口の端を持ち上げる。

「……通りを歩いてる時に後ろから。尻尾は掴んだが……逃げられた。
 調べてみたら、30万の賞金がかかっているらしい」
そう言い、スパイクは先程のスリの財布をポケットから取り出す。

「くっくっく……スリからスルなんざ、中々良く出来たジョークじゃねぇか」
楽しそうに肩を揺らしながら、ジェットは小さな声で笑う。そして……
「ケチな30万の首には興味は無いが、盗られた財布は未練がある。
 ……どうだ、ヤツを捕らえるまでは共同戦線を張るってのは」
 




 


13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:14:41.04 ID:lkLV/NJ30

見るからに腕の立ちそうな賞金稼ぎからの提案に答えるためにスパイクは壁から身を起こし……
だが、口を開く直前、大きな声に全てを遮られた。

「そういう事なら、私達カウガールとハゲ人間達むさむさカウボーイとで、どっちが先に捕まえるか勝負ですぅ!」
そう叫んだ翠星石の見つめる先には……キラリと輝く、素敵なテンガロンハット。

「……そういう事らしいけど……どうしよう、マスター……」
隣では蒼星石が、明らかな困惑の表情を浮べてスパイクを見つめている。

「面白い、人間サマの本気ってもんを見せてやるよ」
スパイクはまるでゲームでも始めるかのように、楽しそうな顔で答える。

「ふっふっふ……凄腕カウガール・翠星石を甘く見た事、後悔させてやるですぅ!」
「マスター……わがまま言ってゴメンね……」
目を輝かせながら怪しげな笑みを浮べ始めた翠星石と、根が真面目なのか控えめな声でそう告げる蒼星石。

ジェットだけが、この急展開についていけず……口から煙草をポトリと落としていた。


 




14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:15:05.65 ID:lkLV/NJ30

手を振りながら空飛ぶ鞄でどこかへ行ってしまった翠星石と蒼星石の姿を見送り……
ジェットは完全に左腕の義手と同化した契約の指輪を一瞥し、それから今回の相棒・スパイクへと視線を向けた。
「お互い、ガキの世話は大変だな……」

「俺のはそうでもないぜ。おたくのと違ってはねっ返りでもないしな」
スパイクはと言うと、軽い調子で実に的を得た事を言い、それから通りの反対側へと道路を横断し始めた。

「おい!どこ行くんだよ!」
「賞金首探すには、空を飛ぶより情報探せ、ってね」
ひょろひょろと長い手を振りながら、スパイクは車を避けながら道路を渡る。

「情報、って言ってもな。金が無いんじゃ……」
肩をすくめながらオーバーな動作でそう告げるジェットに対し……
スパイクはスリから逆にすり取った財布を、片手でひらひらさせる。

「……どうやら良識があるのは俺だけみたいだな……」
苦笑いを浮かべながら、ジェットはスパイクを追いかけて道路を渡り始めた。




 




15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:17:18.22 ID:lkLV/NJ30
暫くして、スパイクたちが入った店から離れた場所で……

「……出てきたよ!」
ビルの上からスパイクとジェットの二人の様子を観察していた蒼星石は……
バーから出てきた二人の姿を確認すると、そう声を上げた。

「むきー!せっかく先に動いたのに、これで互角になっちまったですぅ!」
翠星石は悔しそうに、屋上の手すりを掴む手に力を込める。

だが……そんな翠星石に対し、蒼星石は心から疑問を投げかけるような視線を向けた。

「え……でも、闇雲に飛び回るより、情報を集めろってマスターも言ってたし……
 それにほら、僕達はお金を持ってないから……マスター達の後をつけた方が良いかな、って……」

なるほど。そういう手もあるのか。
翠星石は一瞬、感心しかけるが……

「そ…そんな事はとっくのとうに知ってるですぅ!
 翠星石のマスターは、凄腕の賞金稼ぎなんですよ!?
 ビバップ号という素敵な宇宙船の船長までしてるですぅ!
 尾行なんて、あまりに基本中の基本なので記憶の彼方に消し去ってただけですぅ!」
慌てて姉のメンツにかけて取り繕う。

「へぇ……ビバップ号か……
 翠星石がそこまで言うんなら、僕も一度見てみたいな」
蒼星石は、心から清々しい笑顔で翠星石を見つめる。

「そ…蒼星石なら……歓迎ですぅ……」
翠星石には、そわそわと視線を泳がせながら……消え入りそうな声で答える事しか出来なかった。
 




16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:17:49.79 ID:lkLV/NJ30

再び、スパイクとジェット・むさむさカウボーイチーム。


買った情報で話に出てきたバーの扉を開き、強面の巨漢は店内に入った。
そのまま自然な動作でカウンターに足を進ませながらも……目は周囲の全てに向けられている。

くたびれた服のバーテンと、3人組の老人と、女が一人。
あとは……まるで照明の影に隠れるような位置に座る、猫背の男。

「だからこの町が発展したのも、俺らがビルを建てたお陰だって言ってるだろ!」
「建てたなぁ……死ぬ気で建てた……」
「お前は違う所を立ててたろーが!」

店内で交わされている会話を右から左に流しながら、ジェットはカウンターの一席に座る。
「……ビールを」
そう言い投げ渡した硬貨は、酒代にしては高すぎる金額。
バーテンが何事かと目を丸くし……ジェットはニヤリと笑みを浮べながら、小さな声で答えた。
「椅子代だ」
言い終わると同時に隣の椅子を掴む。
腕力に物を言わせ、奥で酒を飲んでいる猫背の男目掛けて全力で投げる!

ビンの割れる音。散らばった酒の匂い。女が叫ぶ。バーテンが喚く。老人3人は気にしない。

いきなりの出来事に、賞金首でも有るスリの男はテーブルや椅子の破片に囲まれたまま呆然としていたが……
すぐに事態を察知し、そのまま……見せの出入り口ではなく、窓を割り外へと飛び出した。
 




 


18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:18:55.92 ID:lkLV/NJ30

そして、賞金首が飛び出した先では……

「人の金で酒を飲むのは勝手だが、俺の金は返してもらわないとな!」
ボサボサ頭の男・スパイクが、体を捻りながらそう言ってきた。

そして、そのまま体を回転させ、スパイクは男の首に回し蹴りを叩き込む!

30万ウーロンという、ケチな額をつけられた賞金首は……そのケチな額に相応しく、やせ細っていた。
結果、男はスパイクの予想以上に遠くに飛んでいってしまう。

そして……鼻血を流し、奇妙な悲鳴を上げながら……距離が開いたのを好機とみて、再び逃走を始める。

「……やれやれ……酒を飲む前に、少しは食い物でも摂ったらどうだ……」
正規の出入り口を利用して自分の所まで追いついてきたジェットに聞こえないよう、スパイクは小さな声で呟いた。

 




19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:19:19.96 ID:lkLV/NJ30

男はスパイクの回し蹴りが相当効いているのか、時折倒れそうになりながらも逃走を続ける。

そして……

「おっと、そこまでだ」
大きな川に掛かる橋の中心で、その行く手を悪党面の巨漢に遮られた。
慌てて振り返るも、背後からは先程のボサボサ頭が迫ってくる。
 
「ヒィィィ!?く…来るなァァ!」
スリ専門とは言え、こんな時代。護身用にと身に付けていたナイフを懐から出し、がむしゃらに振るう。

だが……そんな頼みの綱の光り物も、巨漢の左腕に当たると同時に鈍い音を立てて折れてしまった。

それならばと、振り返りボサボサ頭へと突撃する。
体もそんなに大きくないし、チャンスが有るとするならこっちだろう。と、致命的な判断ミスをして。

男が振り上げた拳を下ろすより早く、ボサボサ頭は顔面に蹴りを入れてくる。
「スリの腕ばかり磨いたって、ここは抜けられないぜ!」
右から、左から、上から下から、いくつもの打撃が体中に浴びせられる。

逃げなければ。
本能の叫びに従うように、男が一歩後ろに退いた瞬間……

「おおぉぉぉぉおお!!」
巨漢が叫びながら、ハンマーのような拳を振り下ろし……彼の意識は暗転した。


 




20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:19:56.66 ID:lkLV/NJ30
「……マズいな……」
「……ああ……やりすぎたな……」

スパイクとジェットは、渋い表情で橋から川の流れを眺めていた。

何がマズいかというと……
30万ウーロンという、ケチな額をつけられた賞金首は……そのケチな額に相応しく、やせ細っていた。
結果、男はジェットのハンマーパンチで遥か彼方……橋の手すりの向こう側まで飛んでいってしまった事。

「流石に30万で……生死を問わず、って事は無いよな……」
「……マズいな……」

そんな風にゲッソリとしている二人の耳に……聞き慣れた声が突如として聞こえてきた。
 




21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:20:27.72 ID:lkLV/NJ30

「ひーっひっひ!作戦通り、賞金首はこの翠星石が頂いていくですぅ!」
「マスター!……その……ありがとう……」

そして橋の下、死角になっている箇所から、鞄に乗った翠星石と蒼星石が……!
そして二人の手には、すっかり殴られて気を失っている賞金首が!

「やれやれ……今回はしてやられたな……」
スパイクはため息を付きながら、ポケットから煙草を取り出す。
「へっ……案外やるじゃあねぇか……」
ジェットも口の端を持ち上げると、煙草を咥える。

二人同時に、空に向かって煙を吐く。
キン、とライターに閉じる音が小さく響いた。


                                see you space cowboy...

 




22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:22:03.95 ID:lkLV/NJ30
なにわぶしぶしかつおぶしー

以上です。
一応、4話で完結予定です。




 


24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/12/20(土) 03:35:28.97 ID:vOmNgmkh0
支援

しかし、的は得るものじゃない
射るものだ



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[ 2008/12/21 09:22 ] ローゼンメイデン | TB(0) | CM(0)
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Author:newsvipblog
2008年11月2日ブログ開始
ブログにいろいろ機能付けていきたい

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