FC2ブログ
ジャンヌ速報 ξ゚⊿゚)ξが子供を育てるようです

ジャンヌ速報

新ジャンル的なスレとかサザエさんスレとかドラえもんスレとかvipまとめブログ
フリーエリア
ヘッドライン

ξ゚⊿゚)ξが子供を育てるようです 

ξ゚⊿゚)ξが子供を育てるようです


1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:39 ID:ShTM8SSI0
この小さな子供と、あたしを残して。

( ^ω^)

アイツは家を出て行った。

ξ゚⊿゚)ξが子供を育てるようです







ξ゚⊿゚)ξが子供を育てるようです


2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:45 ID:ShTM8SSI0

あたしはツン。
世間で言うところのシングルマザーだ。
最悪のそれは数ヶ月前おきた。

( ^ω^)「本当に・・・本当にごめんお!!」

ξ ⊿ )ξ「もういいわよ・・・いいから早く出てってよ・・・」

( ;^ω^)「ツンが嫌なわけじゃないんだお!ただ僕が・・・」

ξ;⊿;)ξ「いいから!早く出てってって言ってんでしょ!!」

('A`)「全く・・・女の癇癪ってこれだから怖いわ・・・ブーンさぁんww早く行きましょww」

( ;^ω^)「お・・・。ツン・・・。」

ξ ⊿ )ξ「・・・さよなら」






3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:45 ID:ShTM8SSI0


こんなことって現実に起こるのだろうか。
アイツはあんなにあたしに愛してるって、好きだって言ったのに。
この子だって、あたしとアイツの愛の結晶・・・のはずなのに。
それをあんな・・・あんなオカマに・・・!

(´;ω;`)「おぎゃーーー」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、ごごごめんね!」

あたしはあわてて息子のショボンをあやす。
なにやってるんだろ、子供に八つ当たりなんて・・・。
数ヶ月前ならあんなやつ居なくたってとか言って二人で生きていく気満々だったのに。

ξ ⊿ )ξ「あたし・・・もう疲れちゃったよ・・・ブーン。」

狭い部屋の中にはぐずる子供の声だけが響いていた。
ほら、この子も泣いてるじゃないもう生きてるのがいやだって。
そうだね、ママと一緒にいこうか。






 


6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:47 ID:ShTM8SSI0

こんな世界、やめちゃおっか。
脳裏に浮かんだのは、ガス栓。
不注意で開けっ放しにしてしまった、そういうことにすればいい。
そしたらもう、こんなに悲しくないよね、楽になれるよね。

私の手は、自然と台所のガスコンロにのびてい


( ゚∀゚)「どーもー!毎度おなじみあなたのジョルジュです!」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・」

時が止まるというのはこういうことなのか。
開いた口は塞がらないし身動きも取れない。
何も、ショボンの泣き声すら聞こえない。
わかるのは瞳が羽根の生えた気持ち悪いのが浮いているのを捕らえたということだ。







 


8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:48 ID:ShTM8SSI0



( ゚∀゚)「あれ?行き成りの登場で驚いちゃってる口かな?」

ξ;゚⊿゚)ξ「は?え?何!?」

( ゚∀゚)「じゃぁ改めて自己紹介を・・・私ジョルj・・・」

ξ;゚⊿゚)ξ「この虫キモいーーーー!!!」

( ゚∀゚)「あqwsでrftgyふじこlp;@」

思いっきり叩き落とすと全ての感覚が戻った。
部屋は先ほどまでの空間に戻った。
ただし謎の虫が飛んでいき中身が散乱してしまったゴミ箱以外。







 


11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:49 ID:ShTM8SSI0


( ゚∀゚)「たしかにね、私も行き成り声かけて驚かせちゃったかな、とは思いますよ。でも暴力はいけないと思うんです。」

ゴミ箱を元に戻そうとショボンをベビーベッドに寝かせゴミ箱に近づくと、のそのそと先ほどの虫が這い出てきた。
叩き潰そうかと思ったが普通の虫よりもグロいことになりそうだからやめた。
見なかったことにすればどうにかなるのではと思ったが、あまりにしつこく話しかけてくるので一応話だけ聞くことにした。

( ゚∀゚)「それに私を虫呼ばわり・・・私はせっかくあなたを助けるためにやってきたのに!」

それまで適当に話を聞いていたあたしは、助けると言う単語に異様に反応してしまった。

ξ゚⊿゚)ξ「アンタ・・・なんなの?」

( ゚∀゚)「ですから私はジョルジュ長岡。あなたを3回だけ、お助けするためにやってきた妖精です。」

通常では信じられないことでも、そのときのあたしはすぐに受け入れてしまった、この虫が妖精であることは別として。
世の中もう何が起こるかなんてわからないのだ。

ξ゚⊿゚)ξ「わかった。そのはなしkwskおねがい。」







 


13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:50 ID:ShTM8SSI0


謎の虫、もといジョルジュが言うには本当に困ったとき、呪文を唱えれば3回その状況から助けてくれるのだという。
だれがターゲットということはなく、私を助けに来たのはただの偶然らしい。


ξ゚⊿゚)ξ「で、その呪文って言うのは?」

( ゚∀゚)「はい、一度しか言いませんよ、よく聞いてください・・・。」

ξ゚⊿゚)ξ「ゴクリ・・・」

( ゚∀゚)o彡「タスケテトテチテトッテッテ☆」

ξ#゚⊿゚)ξ「・・・。」

( ;゚∀゚)「痛い痛いいたい!さすがに丸パクリはダメですよね!反省してます!」







19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:52 ID:ShTM8SSI0


あくまで軽めに羽根を引っぱるとジョルジュはすぐさま猛烈に謝罪し始めた。
離してやると意味があるのかは知らないが羽根をさすりながらため息をつく。
だがまぁ今の様子なら呪文は予測できる。

ξ゚⊿゚)ξ「今ので大体把握したわ、呪文はタスケテケs」

( ゚∀゚)「ああー!カウントされちゃいますよ!!」

ξ゚⊿゚)ξ「う・・・、危なかったわ・・・。」

( ゚∀゚)「全く・・・三回だけなんだから大切に使ってくださいよ?」

一つウィンクをして見せるが、正直感想はキモいだった。
そして最後にジョルジュは本当に困ったとき、だけですからね!とつぶやき溶ける様に消えてい・・・





くことはなかった。
普通にうちに居座ることに決め込んだらしい。
しかもしっかり食事もいただくつもりだ。





20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:53 ID:ShTM8SSI0

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと、妖精なら夢とか希望とか食べてなさいよ!」

( ゚∀゚)「夢や希望で生きていける分けないでしょ、世の中金ですよ、金。」

夢ですら金で買う時代になにをメンヘラなことを・・・とつぶやくその存在自体がメルヘンだというのに。
そして何より悪いことにショボンはジョルジュが気に入ったらしく、おもちゃとして遊ぶようになってしまっている。
奇怪な生物と、あたしとショボンの生活はそうして始まった。







 


22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:54 ID:ShTM8SSI0
※タスケテケスタの効果が元と少し違うのはご勘弁。



ξ゚⊿゚)ξ「ちょっとショボン!それは毒物よ!口に含んじゃダメ!」

( ゚∀゚)「ちょ、ツンさん私の心配はww」

(´・ω・`)「オエロロロロ」

ξ;゚⊿゚)ξ「ぎゃーーー!」

案の定口から粘液と共にジョルジュを吐き出したショボン。
あたしは混乱しながらもショボンが喉にものをつまらせないように対処する。

( ゚∀゚)「ちょwwまじww体がすっぱいww」







 


24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:55 ID:ShTM8SSI0


あれからとりあえず色々考えた。
困ったこと、ってなんだろう。
ブーンがいないこと?子育てが大変だってこと?頼れる身内がいないこと?
でも良く考えたら、なんだの一言で終わることばかりだった。
もちろん未だに子育ては大変だし頼れる身内なんて居ない。
正直、ブーンに未練もある。

それでも不思議なのだ。
ジョルジュが来てからと言うもの、前みたいに明るい声や言葉を発する機会が増えた気がする。
泣いてばかりいると思っていたショボンも最近はとても元気で笑顔が絶えない様だ。







 


27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:55 ID:ShTM8SSI0


( ゚∀゚)「ツンさん、やばかったらいつでも呪文唱えてくれておkですよ」

ξ;゚⊿゚)ξ「大丈夫・・・これくらいは自分でやれるわ・・・」

困ったことが突然出てくるわけではない、とは言え簡単に呪文を唱えてしまうのはもったいない。
落ち着いてきたショボンの洋服をかえ、カーペットの汚れを拭く。
ついでにジョルジュも濡れた布巾でふいてやる。
部屋がこれ以上汚れるのがいやだから、それだけだ。







28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:56 ID:ShTM8SSI0


ξ゚⊿゚)ξ「さてそろそろ夕ご飯・・・あ、そうだ」

唐突に思い出したあたしは玄関を指差す。

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと、体拭いてやったんだからごみ捨ててきて」

そこには燃えるごみの袋がふたつ。
出しそびれた前回の分も入っている。

( ゚∀゚)「いや、それこそこれくらいは自分でやれるわ、でしょうが・・・さすがの私もそれに呪文使うのはもったいないと思いますよ」

その一言にあたしはふふん、と鼻で笑った。






31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:57 ID:ShTM8SSI0


ξ゚ー゚)ξ「これはお助けじゃなく、命令よ。ただ飯食べてんだからそれくらいはしなさい」

( ゚∀゚)「いえいえ、今日のその努力が明日の為にですね・・・」

ξ゚ー゚)ξ「ふーん・・・ww」

( ;゚∀゚)「ツンさんその右手の刃物をどうか下ろして!何なりとご命令ください!!」

ξ゚ー゚)ξ「そう言ってくれるとおもったわ、じゃ行ってらっしゃいww」

ふらふらと荷物を持ち上げたジョルジュをショボンと二人で見送り、あたしは夕飯を作り始める。
今日のメニューは肉じゃが、ショボンには薄めて食べやすく小さくして与えればいい。
あたしが、一番最初に練習した料理。

ξ゚⊿゚)ξ「ふぅ、感傷になんか浸ってられないわ。ショボンを飽きさせちゃダメだし」







35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:58 ID:ShTM8SSI0


あたしは軽快に包丁を鳴らす。
自分でも感心するくらい上達したものだ。

(´・ω・`)「マーマー」

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと待っててね、もうすぐジョルジュが帰ってくると思うから・・・」

平和だ、そう感じていた。
でもあたしは忘れていた。
平和ボケしたときこそ危険だということ。

包丁をまな板の上に置き、ジャガイモを水に浸す。
べたつく手を洗い、まな板を洗い場に移そうと横を見たとき。

ξ゚⊿゚)ξ「え」

調理台からはみ出たまな板につかまり、ショボンが立ち上がろうとしていた。

ξ;゚⊿゚)ξ「やめなさいっ!」







36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:58 ID:ShTM8SSI0



そこからスローモーションに見えた。
まな板は斜めになり上においていた包丁がゆっくりと刃先の向きを変えながら滑り落ちていく。
手を伸ばす、でも届かない。
嘘嘘嘘嘘嘘嘘!
ショボンとそのすぐ回り以外の光景が真白に変わっていく。


――本当に困ったとき――


考える、より口が動く。

ξ ⊿ )ξ「     タスケテケスタ!!!!    」

視界がついに、真白になった。







37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:59 ID:ShTM8SSI0

( ゚∀゚)「というわけで毎度おなじみジョルジュ長岡です。」

ξ゚⊿゚)ξ「別に毎度おなじみじゃないわよ。」




周りの景色をようやく把握できるようになったとき、目に写ったのは包丁が突き刺さったジョルジュの姿だった。
言葉が出ない。
妖精だからなのか、血こそでては居なかったが、ぎりぎり貫通していないとは言え、深々とその胸に刃物が突き刺さっている。
ゆっくりジョルジュがこちらを振り返る、それと同時に床に包丁が落下した。
いつの間に移動したのか、ショボンは台所ではなくカーペットの上に居た。

( ゚∀゚)「・・・。」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・。」

( ゚∀゚)「なんじゃこりゃぁ!!!」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚ )ξ







 


40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 21:59 ID:ShTM8SSI0


そう、あれほどの傷にもかかわらずジョルジュは平気だった。
呪文の効果ですww等説明を受けたが、全く理解できなかった。
かけよって胸を調べても、先ほどまでは確かにあったはずの傷跡すら見つけることはできなかった。

(´・ω・`)「ジョージューww」

( ゚∀゚)「あ~はいはい、今行きますよ~。」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、肉じゃが・・・作らないと・・・」

本当に、何事もなかったかのような晩御飯時。
あたしはついに身をもって呪文の効果とやらを体験してしまった。






 


42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:00 ID:ShTM8SSI0



この生活が始まってついに一月たった。
最初はジョルジュの助ける、と言う言葉に内心すがるつもりで。
でもしばらく一緒に暮らしてあたしの気持ちは変わってきた。
この三人の生活を、今では楽しいと思っている。

ξ゚⊿゚)ξ「けほっけほ・・・あ、やっぱりここにあった・・・」

あたしはクローゼットに詰め込まれたダンボールの中からカメラを引っ張り出す。
ブーンが残していったマンションを売り払い、このアパートに引っ越してきたときから、ずっとそのままにしていたのだった。

ξ゚⊿゚)ξ「埃かぶっちゃってるけど・・・よし、動く。」

わざわざこうやってカメラを引っ張り出したにはもちろんわけがある。

ξ゚ー゚)ξ「ずっとほったらかしてごめんね。これからは一杯使ってあげるから。」






 


44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:02 ID:ShTM8SSI0


今日はショボンの誕生日なのだ。
ついにあの子も1歳を迎える。
それで思った、成長していくその姿を写真に残そうと。
いつかショボンが大きくなったときに、気恥ずかしくても幼かった自分の姿を見てほしいと。

カメラは昔写真を撮ることにはまっていたときに買ったものだ。
普通のカメラよりは型は少し古いとは言え性能はいい。

( ゚∀゚)「お、ツンさんいいカメラですね~。」

ξ゚⊿゚)ξ「あら、あんたカメラのことなんかわかるの?」

( ゚∀゚)「いえ、ノリで言ってみましたww」

ξ;゚⊿゚)ξ「・・・別にいいけど。」

カメラのレンズを優しく拭くと、ジョルジュが覗き込みながらたずねてきた。

( ゚∀゚)「ところでカメラなんか出してどうするんです?」






 


46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:03 ID:ShTM8SSI0


モデルなら引き受けてもよろしいですよ、と言うジョルジュに笑いながら答える。

ξ゚⊿゚)ξ「今日はショボンの誕生日なのよ。それで記念にと思って。」

( ゚∀゚)「おお!今日はショボン君の誕生日なのですか!なんたる偶然!!」

ξ゚⊿゚)ξ「え、もしかしてアンタも・・・」

( ゚∀゚)「私の誕生日の一月と19日前ですね!」

ξ;゚⊿゚)ξ「偶然も何もねーーーー!!」






51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:05 ID:ShTM8SSI0


そして今、今日の晩御飯を気持ち豪華にするため、あたしたちはスーパーに居る。

(´・ω・`)「あぉーー!!」

ξ゚⊿゚)ξ「大きなお魚ね~。」

( ゚∀゚)「活け造りですか!ツンさん太っ腹!」

ξ゚⊿゚)ξ「んなわけないでしょうが。大体今日はショボンのために来てるんだから、ショボンが食べれるものじゃなきゃ意味ないじゃない。」

ショボンはだいぶいろいろなものを食べるようになっていた。
だがまだ大人が食べるものと同じ食事を与えるのは気が引ける。
だから今日は三人分のケーキと少しの食材を買い足すだけだ。

今夜のメニューも決め、あたしはレジに並んだ。
ピッピと電子音が耳に届き、値段が表示される。
小銭もぴったりに出し、少しいい気分でスーパーから出ようとした、そのとき。







54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:08 ID:ShTM8SSI0


川 ;゚ -゚)「や、やめろ・・・!」

( ゚∀゚)「!引ったくりですか!?」

若い女性の声がしたほうをみると、全身黒いタイツを着たような目だけが見える男がかばんを持ち走り去る所だった。
女性は追いかけようとするが苦しそうに座り込む。
おなかが大きい、妊婦だ!

ξ;゚⊿゚)ξ「大丈夫!?」

川 ;゚ -゚)「ぐっ・・・痛い・・・!」

女性の肩を抱きながら、あたしはベビーカーを抑えるジョルジュを見る。

( ゚∀゚)「え、ツンさん??」

ξ゚⊿゚)ξ「ジョルジュ、お願い!タスケテケスタ!!」







56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:10 ID:ShTM8SSI0



ジョルジュの周りに白い煙幕が広がる。
あたしは自分のそばにベビーカーを引き寄せた。
煙幕から飛び出してきたのは八頭身になったジョルジュだった。

( ゚∀゚)「ジョルジュ長岡、参る!!」

ものすごい速さで引ったくりを追いかけていったジョルジュ。
突然立ち込めた煙幕にまわりは様子が見えなかったようで助かった。
颯爽と飛び出たジョルジュは黒のブーメラン一枚だったからだ。







59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:12 ID:ShTM8SSI0



数分後、帰ってきたジョルジュは黒い男を無事連れてきた。
盗まれたバッグも無事なようだ。
その間、この妊娠中の女性も何とか落ち着いた。
見ていた人が警察を連れてきてくれたらしく、ジョルジュは黒い男を引き渡す。

( ゚∀゚)「えwwちょww私は犯人違いますwwツンさーん!ツンさーん!!」

どう見ても不審者です。本当にありが(ry

ξ゚⊿゚)ξ「そこらへんも何とかしなさい!事後処理も!」

( ゚∀゚)「お助けのうち!?」

その後裏技的な情報操作(?)により、ジョルジュは無事帰還した。







60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:13 ID:ShTM8SSI0



( ゚∀゚)「全く・・・死ぬ所でした。結婚宣言してなくてほんと良かったですよ・・・。」

川 ゚ -゚)「良かったな、そして助かった。有難う。」

ξ゚⊿゚)ξ「いいのよ、お助けがこいつの唯一の仕事なんだもの。それ以外のときはニートみたいなもんだわ。」

( ゚∀゚)「テラヒドスww」


もうすぐ母親になるその女性はクーさんと言うそうだ。
なんとなくいい母親仲間になれそうな気がした彼女とは、お礼をしたいと言うこともありその後も連絡を取ることを約束した。







65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:15 ID:ShTM8SSI0


(*´・ω・`)「ひゃああww」

( ゚∀゚)「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛www」

ξ゚⊿゚)ξ「つまみ食いしちゃだめ!!ほら、電気消すから・・・。」

家に帰ってあたしたちはささやかなパーティーを開く。
暗くした部屋に一本だけ立ったろうそく。
狭い部屋の中にはあたしとジョルジュの歌い声、ショボンのはしゃぐ声が響いていた。
ショボンに息を吹くまねをしてみせると見事に一度でろうそくの炎は消えた。

ξ*゚⊿゚)ξ「誕生日おめでとう!ショボン!」

( ゚∀゚)「さぁさぁショボン君笑ってww撮影はジョルジュが勤めさせていただきますよ~!」







 


68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:17 ID:ShTM8SSI0

電気をつけるとジョルジュがカメラを構えていた。
ショボンを膝に乗せ笑う。
幸せだ、こんなに愛しい子を抱きしめられて。
あの時、本当に死ななくて良かった。
ジョルジュが来てくれて、良かった。

響いたシャッター音とまばゆいフラッシュ。

聞こえないくらい小さな声で、あたしはありがとう、とつぶやいた。






69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:18 ID:ShTM8SSI0


( ゚∀゚)(ツンさんたら・・・今日初めて名前で呼んでくれましたねww)

( ゚∀゚)(でも、お助けはあと一回。)

( ゚∀゚)(それに今日のあのお助けは・・・。)




お助けは、残りあと一回。







 


71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:19 ID:ShTM8SSI0



一月と少し前まで、あたしは一日に一回、いやそれ以上にあの日のことを思い出していただろう。
毎日が必死だった。
あんなヤツ居なくたってやっていける、絶対にショボンを立派に育てて、二人の家族でやっていく。
生きている理由がそんなことじゃ、決して満足行く結果なんて得られないのに。
そんなこともそのときのあたしはわからなかった。

( ゚∀゚)o彡「おっぱいおっぱいww」

(´・ω・`)o彡「おっぱっおっぱww」

ξ#゚⊿゚)ξ「何してんのーーーー!!」

( ゚∀゚)「ホントですよ、ショボンくん。オパオパだと意味が変わってきてしまいます。」

ξ#゚⊿゚)ξ「そういうことじゃねーーーー!」






76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:22 ID:ShTM8SSI0


満足しようと努力するのは大事だ、でも満足の種は案外どこにでも転がっているもので、あたしはそれに見向きもしなかった。
ただうつむいた視線にうつる、形あるものだけに手を伸ばして。

ξ゚⊿゚)ξ「あんまり変なこと吹き込むと、今日一日ご飯抜きよ。」

(#)゚∀゚)「ちょww一発殴ったうえにそれはwwいや、文句はないんですけどねwwサーセンww」

(*´・ω・`)「wwww」

満足の種を育てるのが、笑顔だってことにもやっと気づけた。
なんだか、簡単なこと難しく考えすぎちゃってたみたい。

ξ゚ー゚)ξ「本当にバカよね。」

( ゚∀゚)「事実を口にしても虚しいだけですよ・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「いい加減このやり取り飽きてきたわよ。」

(#)∀(#)「ずんまぜんでじだ。」





 


80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:23 ID:ShTM8SSI0

まぁ気づけたのはこいつのおかげといえばそうなのだけど・・・それにしても未だに妖精には見えない。
でも呪文の話は本当で、間近で2度も体験してしまった。
呪文のことも、そしてジョルジュ自身のことも、とても信頼している。







81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:24 ID:ShTM8SSI0

カーテン、そして窓を開けながら差し込んでくる秋にしては暖かい日差しに目を細める。
まだ暖まりきらない空気と照らしてくれる太陽が気持ちよくて振り返る。

ξ*゚⊿゚)ξ「たまにはみんなで外に出ましょうか、お弁当でも持って。」

( ゚∀゚)「ピクニックktkr!!さすがはツンさん!」

(*´・ω・`)「ktkr!ktkr!」

今日の天気のように晴れやかな気分であたしはお弁当を作る。
あたしの分、ショボンの分、見た目の数倍食べるジョルジュの分。
ジョルジュもたまには気が利くのか、さっとベビーカーを準備し、かばんまで用意していた。
気が利く、というより遊ぶことに関して一生懸命なだけか。
自分が楽しむための、周りが楽しくあるための努力は怠らない。
半分あきれつつ、半分見習いたくもある。





 


85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:26 ID:ShTM8SSI0

ξ゚⊿゚)ξ「さ、いざ徒成乃公園へ出発!」

( ゚∀゚)「名前のストレートさに驚愕ww」

ベビーカーを押しながら颯爽とアパートの敷地外に出る。
ショボンとジョルジュはベビーカーの中でご機嫌だ。
釘を刺したから朝方のように変なことを大合唱しないだろうが。







88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:27 ID:ShTM8SSI0



昔からそうだった。
吹きぬける風とやわらかい太陽。
それらに包まれるだけで、どこまでも歩いていけそうだった。
はしゃぐあたしとそれをみて笑うあなた。
それは幼い恋だったのかも知れない。
それでも間違いなく、事実だった。


ξ゚ー゚)ξ「久しぶりに行くわね、あの公園にも。」

木々は赤や黄色に色づいているだろうか。
埋もれるくらいの落ち葉を集めて、ショボンに見せてあげよう。
きっと喜んでくれるはず。

ξ゚⊿゚)ξ「あら・・・。」

( ゚∀゚)「うはー綺麗な公園ですねー!並木道もさることながら、良く整備されてますー!」

(´・ω・`)「wktkww」

( ゚∀゚)「ショボンくん、そんなあせらずとも公園は逃げないですよー!」







93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:29 ID:ShTM8SSI0


久しぶりの公園は、昔よりずっと綺麗になっていた。
ちょっぴり寂れてる感がまた良かったのだけど。
そう思いつつツンは微笑む。

ξ゚ー゚)ξ「そりゃそうよね、あたしがいくら立ち止まろうが、季節はめぐるんだもの。」

ξ゚ー゚)ξ「昨日が過ぎて今日が来てそして明日が訪れるんだわ。」

一抹の寂しさも、悲しみには変わらない。
喜ぶショボンの姿を見れば、数年後、この新しい公園を自らの知る公園として駆け巡る彼が想像できる。
そのそばに居る、笑顔の自分も。

ξ゚⊿゚)ξ「さぁ、落ち葉を集めるわよ!アンタも手伝いなさい!!」

( ゚∀゚)「言われずともww」





100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:33 ID:ShTM8SSI0


キャッキャとはしゃぐショボンをベビーカーからおろす。
ようやく1人でもスムーズ歩けるようになったショボンはあたしとジョルジュの集めた落ち葉へと駆け寄る。

( ゚∀゚)「ほら、こうやってダイブしてみても楽しいですよww」

(´・ω・`)「ライブ!ライブ!」

( ゚∀゚)「うはwwショボン君アーティスティックww」

ξ*゚⊿゚)ξ「落ち葉の量が足りないわよー、ホラ追加ww」

( ゚∀゚)「埋もれるwwツンさん鬼畜ww」

声にだして笑う、ショボン、ジョルジュの笑い声が聞こえる。
カメラを取り出し何度も何度もシャッターを押す。
今この瞬間に夢中になって笑っていた。

自分でも強く実感した。

ξ゚⊿゚)ξ(あたし、変わったわ・・・)






 


103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:35 ID:ShTM8SSI0



ξ゚⊿゚)ξ「ほらほら、手がばっちぃからね、ちゃんとお水で流しましょうね。」

(´・ω・`)「あーいww」

( ゚∀゚)「スーパーお弁当タイムww」

お弁当箱を開けると綺麗に整ったおにぎりが顔を出す。
やわらかく煮たカボチャや卵焼きも色あざやかだ。

ξ゚⊿゚)ξ「はい手を合わせて!」

(´・ω・`)( ゚∀゚)「「いただきまーす!」」

朝よりも暖かくなった空気の中、お弁当はワレながら本当においしかった。
ショボンの食べこぼしを拭いたり、負けないくらい食べこぼすジョルジュに突っ込みを入れたり。
午後は綺麗な落ち葉を拾って持ち帰り、栞にでもしようかと考えながら。








 


106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:37 ID:ShTM8SSI0




ジョルジュに最後のおにぎりをとられまいと手を伸ばしたそのときだった。

( ^ω^)「ツン!!」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・え?」

そこに居たのは、不器用で、おっちょこちょいで、私の夫だった男だった。






 


111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:39 ID:ShTM8SSI0



( ;^ω^)「マンションは・・・もう売り払っちゃったのかお・・・。」

ξ゚⊿゚)ξ「うん、アンタがあたしに残していったものって言ったらそれくらいだし・・・生きていくにはやっぱりお金がいるから。」

本当、それには感謝してる。
働けないまま半年もしくはそれ以上過ごしても生活できているのは、今までの貯蓄とそれによる所が大きい。

( ^ω^)「それはいいんだお。でももしかして会えるかもしれないと思って公園に来たのは、正解だったお・・・。」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね。」

( ゚∀゚)「・・・ツンさん。」

声をかけてきたジョルジュに、あたしは振り返って一回うなづく。
ジョルジュはお弁当をしまい、ベビーカーの袋の部分に入れる。
そしてどこにそんな力があるのかはわからないがショボンのこともベビーカーに乗せてくれた。







 


113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:42 ID:ShTM8SSI0



ξ゚⊿゚)ξ「で、あたしに何か用かしら。」

まっすぐにブーンを見る。
若干息を荒げながら話を続けようとするブーンには、どうやら私の後ろの光景は目に入っていないようだ。

( ^ω^)「ツン・・・僕たち、やり直せないかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「あのオカマ・・・ううんドクコさんはどうなったの?」

( ;^ω^)「き、気づいたんだお!あんなオカマより僕はツンのことをずっとずっと愛してるんだお!」

多分、それはあたしが一番ほしい言葉だった。
一ヶ月前までは。






 


117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:07/10/11 22:44 ID:zxopH80k0
ほのぼのとしていた良い話なだけに
文章で損しまくってる。

地の文は続いてなく途切れ途切れだし
最初から一行空けて改行したり台詞の最後に。を付けたりと。




119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:45 ID:ShTM8SSI0



ξ゚ー゚)ξ「ありがとう、うれしいわ。」

( ^ω^)「じゃ、じゃぁ僕たち・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「でもそれはムリね。」

( ;^ω^)「!?」

後ろから視線を感じる。
ジョルジュだろう、そんなに心配そうに見ることないのに。
でもショボンをちゃんとおとなしくさせてくれてるから、それだけでOKだ。

( ^ω^)「なんでだお!?僕はツンを・・・!」

ξ゚⊿゚)ξ「ええ、それは本当に嬉しいわ。人に好かれて嬉しくない人なんてそんなに居ないもの。」

それはまさしく本当の気持ち。
小躍りしたくなるくらい嬉しい一言。
でも、今のあたしには違う。







123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:47 ID:ShTM8SSI0



ξ゚ー゚)ξ「ねぇブーン、この公園、良く二人で来たわね。」

( ^ω^)「・・・そうだおね、ツンは子供みたいにはしゃいで、僕はそれを追いかけたお。」

ξ゚⊿゚)ξ「子供みたいに、は余計よ。」

( ^ω^)「本当のことだおww」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・でもね、この公園、こんなに綺麗に整備されたの。」

( ^ω^)「僕も驚いたおwwちょっと寂れた感が良かったのに。」

思わず苦笑する。
おんなじことを感じていたんだな、と。
あたりを見渡しながらあたしは続ける。






131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:49 ID:ShTM8SSI0


ξ゚ー゚)ξ「この公園は、変わったのよ。私たちの時代から、この子達の時代に。」

振り返り、ショボンを見つめる。
食べたりないのかジョルジュの頭をかじっているが、前と違い吐き出すことはない程度にかじっているようなので笑ってみていた。

( ^ω^)「ショボン・・・かお。」

ξ゚⊿゚)ξ「そうよ、大きくなったでしょ?」

ようやくわかったようだ。
子供の成長の早さが尋常じゃないのはそばにいて知っているが、いったん離れてから見るとまた違う風に感じるのだろう。

ξ゚⊿゚)ξ「この子も変わった。公園も変わった。・・・そしてあたしも変わったの。」

そう言ってあたしは笑った。
死のうと思ったこともあった、今では笑い話だけど。






135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:52 ID:ShTM8SSI0



ξ゚⊿゚)ξ「あたしわかったのよ、誰でも気付けば変われるんだわ。たった一つの出会いが、自分を変えることだってある。」

変わった、だからわかることもある。

( ^ω^)「ツン・・・なにを・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「ドクコさんとは、まだきれてないのね。」

( ;^ω^)「お・・・」

人を愛せると、わかることがある。
ブーンの真意が、わかってしまうこともある。

ξ゚⊿゚)ξ「ドクコさんに言われてきたのね、おそらくは、お金関係で」

( ;^ω^)「・・・。」

家庭状況を見れば、生活保護のことが思い当たるだろう。
貯蓄の状況はブーンに聞けばわかるだろう。
マンションを売ったことだって、きっと調べてた。






137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:52 ID:ShTM8SSI0
生活保護とかについては詳しくないので俺設定です・・・すんませn




 


139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:54 ID:ShTM8SSI0



ξ゚⊿゚)ξ「みつがされてるんでしょ。」

(  ω )「・・・。」

ξ゚⊿゚)ξ「あたしはブーンがそれでいいなら何も言うことは無いわ。」

(  ω )「僕は・・・。」

じっとうつむいてぼそぼそと喋るブーン。
うずくまって、下ばっかり見ている。
まるで誰かみたい。
うしろで、ショボンの笑い声が聞こえた。





144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 22:56 ID:ShTM8SSI0

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン!!」

( ^ω^)「!!」

ξ゚⊿゚)ξ「あたし、変われたわ。一つの出会いがおしえてくれた。」

ジョルジュが。
そして、ショボンが、あたしに変わるチャンスをくれた。

ξ゚⊿゚)ξ「だからアンタも変われるわ!あたしは信じてる。」

( ^ω^)「・・・。」

( ゚∀゚)「ツンさん・・・。」





 


147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:00 ID:ShTM8SSI0
そして、にっこり笑う。
本当に信じてるから、ブーンならわかってくれる。
彼ならきっと変われる。

( ^ω^)「ツン・・・綺麗だお。」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ^ω^)「綺麗で、まぶしくて、僕ではつりあわないお・・・。」

普段から笑い顔をしては居るが、あたしにはわかった。
ブーンが、笑っていた。

( ^ω^)「僕は弱いから・・・変わるには時間がかかると思うお・・・。」

ξ゚ー゚)ξ「あたしはずっと待ってられるわよ、1人じゃないからね。」

ベビーカーに近づき、わが子の頭を撫でる。
はしゃぐショボンの笑い声が秋の風に乗って広がる。





 


150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:02 ID:ShTM8SSI0
( ^ω^)「また、くるお・・・。」

ξ゚ー゚)ξ「うん。」

くるりと振り返って、ブーンは歩き出した。
その後姿を見送りながら、少しの寂しさと希望を感じていた。



(´・ω・`)「ぱーぱー!!」

ξ゚⊿゚)ξ「!」

( ^ω^)「!!」

ショボンが、ベビーカーから手を振っていた。
またねと、そう言っているようだった。
ブーンは振り返らず手を振り、あたしはショボンと一緒に手を振り返した。
舞い散る落ち葉の中、その背中が見えなくなるまで。







 


152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:05 ID:ShTM8SSI0


( ゚∀゚)「・・・。」

だからあたしは気付かなかった。
ショボンの横でジョルジュがどこかさびしそうなかおをしてたこと。
何か思い悩んでいたこと。






 


154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:08 ID:ShTM8SSI0


お助けは3度。
一回はショボン君のために。
もう一回はクーさんのために。
残りはあと一回。
でも、でもあなたは。

( ゚∀゚)「もう、私は必要ないのでしょうか。」







155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:09 ID:fenR6BVp0
最後はジョルジュのためかね




161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:15 ID:ShTM8SSI0


それからも三人の生活は続いていた。
ショボンがいろんな言葉を覚えたり、泣いたり、怒ったり。
大変だけど、それ以上に毎日が楽しかった。
でもなぜだか、あたしは心配だった。
時折見せる、ジョルジュの不自然な笑顔が。

ξ゚⊿゚)ξ「そういえばアンタ、最近お助けしましょうかwwとか言わなくなったわね。」

やっぱりあと一度だから、慎重になれということなのだろうか。
するとジョルジュは普段とは違うやわらかい笑顔で答えた。

( ゚∀゚)「それはツンさんが変わったからですよ。」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ゚∀゚)「さーそんなことより今はショボン君が全部出しちゃったティッシュをどうにかしますかww」

ξ;゚⊿゚)ξ「え!?」





 


163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:16 ID:ShTM8SSI0

ジョルジュの視線の先には真白な床があった。
まだ雪が積もるには早いというのに・・・。
仕方ないので二人で片付け、もう一箱あけようとするショボンを必死で止めた。

日の沈みが早くなり、秋の終わりも近づく。
さっとカーテンをしめたあたしは、外からこちらを見つめる視線には気付かなかった。

('、`*川「・・・。」






164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:18 ID:ShTM8SSI0


(´・ω・`)「ひゃーーーww」

ξ;゚⊿゚)ξ「これが遊び食べ、ってヤツなのね・・・。」

成長の過程として嬉しく思う一方、やっぱり黙って食べてくれないことはツライ。
途中で飽きたり、はたまた急に食事を欲しがったり。

( ゚∀゚)「びゃあ゛ぁ゛゛ぁww」

ξ#゚⊿゚)ξ「笑ってないで手伝いなさい!」

( ;゚∀゚)「びゃあ゛ぁ゛゛ぁ!」

そして今日もいつもと変わらず、なんとか食事を終える。
小さいテレビを囲んだ、食後の時間が始まる。





 


166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:19 ID:ShTM8SSI0

ξ゚⊿゚)ξ「はぁ、あと2年で見れなくなっちゃうのね、このテレビ。」

( ゚∀゚)「電気会社の陰謀ですよ。」

('、`*川「まぁ綺麗に見れるようになるのならしかたないとは思いますが。」

ξ゚⊿゚)ξ( ゚∀゚)「「ですよねーww」」

・・・ちょっとまって。
あれ?あれ????

ξ゚⊿゚)ξ「あ、あなただれーーー!?」

('、`*川「私は毎度おなじみ、あなたのペニサスです。」

ξ;゚⊿゚)ξ「知らんよーーー!!」

( ゚∀゚)「・・・ペニサス・・・。」





167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:19 ID:ShTM8SSI0
電気→電機




 


169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:20 ID:ShTM8SSI0

あたしはジョルジュのほうを勢い良く振り返った。
ジョルジュは彼女、ペニサスを知っているのか。
落ち着いてよく見ると、彼女にもジョルジュと同じような羽根が生えていた。

('、`*川「そろそろ、タイムリミットです。」

( ゚∀゚)「・・・。」

二人は見つめあったまま動かない。
状況が良く飲み込めなかった。
タイムリミットとはなんなのだろうか。





 


171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:21 ID:ShTM8SSI0

('、`*川「それにあなた自身、もうこれ以上ここにいてもお助けすることはないとわかっているのでは?」

( ゚∀゚)「確かに、それは感じていました。ツンさんはこれ以上は私の手を借りないだろうと。」

彼女は強くなった。
そういったジョルジュの表情が陰になって、なぜかあたしには見えなかった。
それはいっそう、不安を煽った。

('、`*川「ツンさん、でしたか。このたびはジョルジュがおそらく必要以上に迷惑をおかけしまして。」

深々と頭を下げられ、あたしもつられておじぎをする。





 


176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:24 ID:ShTM8SSI0

('、`*川「ですが今回のお助け期間は、早めに切り上げて終わりにしようと思っています。」

お助け期間、っていうのは多分ジョルジュのいうお助けのことだろう。
でも呪文は三回だけ、と言うことしか聞いていなかった、そしてまだ2回しか、使っていないはず。

ξ゚⊿゚)ξ「ジョルジュ、どういうこと??」

そうたずねると、いいにくそうにジョルジュは切り出す。

( ゚∀゚)「たいていの人は、お助け期間中のことを言わなくてもすぐに3回、お助け機能を使ってしまいます。」

( ゚∀゚)「でもツンさん、あなたは違った。そして刻々と、期間の終わりは近づいていた。」

( ゚∀゚)「これ以上助けを求めない相手の所に居続けるより、かえって次の相手を見つけたほうがいい、上はそう判断したんでしょう。」






 


180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:25 ID:ShTM8SSI0

それに、とジョルジュは続ける。

( ゚∀゚)「ツンさんは、本当に強くなりました。きっともう私に頼らなくてもしっかりやっていける。」

なかなか帰ってこないジョルジュの様子を見に、ペニサスはやってきていた。
彼女はあたしにはもうお助けは必要ないと判断したのだという。

('、`*川「それにもともと、ジョルジュが助けようとしたのはあなたではないのです。」

ξ゚⊿゚)ξ「え・・・?」

口を挟んだペニサスの言葉に、あたしはすぐに反応できなかった。
ジョルジュが助けようとした?
どういうことだろうか、彼は偶然、ここに来たといっていたのに。





 


184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:27 ID:ShTM8SSI0
('、`*川「彼が救おうとしたのは、そこの子供、ショボン君なんです。」

( ゚∀゚)「・・・。」

ジョルジュは何も言わなかった。
ただ、ペニサスのほうだけを見ていた。
本来、偶然お助けの相手を選ぶことなどないのだと言う。
ではジョルジュはなぜここに来たのだろうか。

('、`*川「自分のことを思い出したのでしょうね。理不尽に親に殺される子供の気持ちを、彼は・・・。」

( ゚∀゚)「それ以上は!!・・・それ以上は必要ないのでは?」

突然声を荒げるジョルジュ。
普段のおどけた彼しかしらない私は驚いてしまった。
ショボンが驚いて泣き出すかと思ったが、案外落ち着いているようだ。
反応が鈍いだけかもしれないが。





 


186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:28 ID:ShTM8SSI0

('、`*川「そうですね、これ以上は知っても仕方のないことですから。それに途中からは本当にあなたを助けることにしたようですし。」

そこでようやく、ジョルジュはこちらを振り返る。

( ゚∀゚)「だますようなことを言ってしまい、申し訳ないです。」

そういって神妙に頭を下げるジョルジュ。
それは先ほどのペニサスの言葉を肯定することだった。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・そう、別にいいわ。」

( ゚∀゚)「へ?」

顔を上げたジョルジュは珍しく本気で驚いた顔をしていた。

ξ゚ー゚)ξ「あなたがあの時来てくれたから、ショボンは生きてる。だから。」

( ゚∀゚)「・・・。」





187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:30 ID:ShTM8SSI0
('、`*川「・・・やっぱり。」

ペニサスはそうつぶやき、一度下を向いてから顔を上げた。
目が合ったあたしはなんとなく、いや、確実に彼女の言うことがわかった。

彼らは、帰るのだろう。

('、`*川「あなたにはこれ以上、助けは必要ない。私の決定は変わりません。いいですね。」

( ゚∀゚)「・・・はい。」

(´・ω・`)「うう?」

ショボンもようやくこの普通ではない空気を感じたのか、ジョルジュを見つめ首をかしげる。

( ゚∀゚)「ショボン君・・・。」

ジョルジュもショボンを見つめ、寂しそうにつぶやく。
それ間にもペニサスは空に浮かび上がる。
名残惜しげに、ジョルジュもそれに続いていく。





 


189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:30 ID:ShTM8SSI0
ξ゚⊿゚)ξ「ジョルジュ!」

( ゚∀゚)「!」

ξ゚⊿゚)ξ「いままで、ありがとう。それと最後に一つ。」

(´・ω・`)「ジョージュー!!」







狭い部屋の中には、ショボンの声だけが響いていた。







 


191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:31 ID:ShTM8SSI0



('、`*川「実は始めあたりからあなた方を観察していたのですが。」

( ゚∀゚)「ちょww除き魔ww」

('、`*川「あなたは良く自分の命日をあんなに笑って過ごせますね。」

( ゚∀゚)「過ぎてしまえば命日だって記念日ですよ。それにショボン君にとっても、大切な記念日ですし。」

('、`*川「まぁそれでいいなら。それにしても、最後の一言。」

( ゚∀゚)「ふふ、ツンさんらしくて素敵でしたww」






192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:32 ID:ShTM8SSI0

『お助けなんかいらないわ!だからまたいつでも遊びにきなさい!これは命令よ!』

( ゚∀゚)「わたしツンさんの命令には逆らえないんですよねww」

( ゚∀゚)「仕事の合間の休憩なら、かまいませんよねww」

('、`*川「そこは私が口を出す所ではない。」

( ゚∀゚)「フヒヒwww・・・ありがとうございます。」

('、`*川「ただし!」

( ゚∀゚)「?」

('、`*川「私もあの肉じゃがは食べたい。」

( ゚∀゚)「一緒に行きますかww」

('、`*川「把握w」





193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:33 ID:ShTM8SSI0


( ^ω^)「ドクコ、僕たちもう別れるお。」

('A`)「はぁ~?何言ってんの?それよりこの間ほしいって言ってたバッグ、買ってきた?」

( ^ω^)「僕は!ドクコにたくさんプレゼントしてドクコに喜んでもらえるのが好きだったお!」

(;'A`)「な、なによ。いきなり声荒げちゃって・・・。」

( ^ω^)「でも、僕が本当に好きだったのは、ドクコを満足させる自分だったんだお・・・。」

('A`)「・・・。」

( ^ω^)「僕は変わりたいお・・・僕を信じてくれた人のために、僕を待ってくれている人のために。」





194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:34 ID:ShTM8SSI0
( ^ω^)「・・・。」

( ;^ω^)「?」

('A`)「ツマンネ」

( ;^ω^)「お??」

('A`)「あたしは言うこと聞いてくれる男しか要らないの。あんたなんかこっちから別れてやるわよ。」

( ^ω^)「ドクコ・・・。」

('A`)「じゃぁね。」



( ^ω^)「・・・今まで、ありがとうだお。」







 


196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:35 ID:ShTM8SSI0
川 ゚ -゚)「ツン、狭い所だがまぁくつろいでくれ。」

ξ゚⊿゚)ξ「いや・・・これで狭いとか・・・」

あたしはいま、クーの家に来ている。
クーは一児の母親になっていた。

(´・ω・`)「ひゃーーww」

前の誕生日の日から、嫌に連呼するその言葉はショボンの口癖になってしまっているようだった。
おそらくはあの虫を真似ているのだろう。






197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:35 ID:ShTM8SSI0
( ゚∀゚)「かわいいこですね~~こりゃ将来が楽しみですwwクーさんの遺伝子を引き継いでいるならなおさらww」

そして。
変わらずあいつは遊びに来ていた。
仕事の合間だといっていたが、こんなに頻度が高いのでは本当に仕事をしているのか怪しいものだ。

( ゚∀゚)「さあ、未来のこの子の成長を願って!皆さんご一緒に!」

( ゚∀゚)o彡「おっぱいおっぱいww」

(´・ω・`)o彡「おっぱっwwおっぱww」

ξ#゚⊿゚)ξ「人の家で何してるのーーー!!」

川 ゚ ー゚)「ふふふ・・・。」

('、`*川「あら、このチンジャオロース・・・本格的ですね。」



まだまだ、3人+ペニサスの生活は続きそうである。




<終わり>




206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:39 ID:ShTM8SSI0
皆さん読んでくれてありがとうでしたー!
文章やっぱり読みづらいところ多かったと思いますが、とりあえず投下しきれてよかったです!
支援本当にありがとう!




207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:41 ID:QFkPM+9t0
乙!




222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:56 ID:ShTM8SSI0
皆さんの優しさに俺が泣いた

ところでスレたて初めてなんだけど、このあとどうすればいいですかね?




223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/11 23:56 ID:dARoRy8d0
ほろっときた

個人的には後日談希望




240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/12 00:19 ID:Zk17Psu80
ノハ*゚⊿゚)「落ち葉ぁぁぁあああww」

川 ゚ -゚)「こら、あんまり走ると転ぶぞ。」

ξ゚⊿゚)ξ「ショボン!あんたはお兄ちゃんなんだからしっかり見てあげなさい!」

(*´・ω・`)「把握ww」

今年も秋がやってきた。
徒成乃公園は紅葉の盛りだ。
初めてショボンを連れてきたときからだいぶたった。
クーの娘も大きくなり、子供二人と虫と大人は楽しそうに落ち葉を拾い集める。





241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:07/10/12 00:19 ID:Zk17Psu80
( ゚∀゚)「ほら、こうしてライブしてみても楽しいですよww」

( ^ω^)「ちょwwジョルジュ君アーティスティックww」

ξ゚⊿゚)ξ「はぁ、なんか子供が増えたみたいだわ・・・。」

('、`*川「まぁいいじゃないですか、にぎやかで。」

そしてあたしはカメラを手に取る。
吹きぬける風と、暖かな日差し。
響き渡ったのは、楽しそうな笑い声。




一応後日談。
クーの子供がどうしても思い浮かばなかったので・・・。
ドクコは魔性の女(?)なのでしっかりオカマ社会で上り詰めたみたいです。


スポンサーサイト




banner_01.gif

[ 2007/10/12 00:00 ] ξ゚⊿゚)ξ | TB(0) | CM(0)
, このエントリーをはてなブックマークに追加
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
DMM.com
DMM.com DVD・CD・本・フィギュアホビー販売 DMM.com 映画・ドラマ、アニメのダウンロード販売 DMM.com DVD通販&レンタルの総合エンターテイメントサイト
プロフィール

newsvipblog

Author:newsvipblog
2008年11月2日ブログ開始
ブログにいろいろ機能付けていきたい

フリーエリア
banner_01.gif
最新記事
最新トラックバック
DMM.com
DMM.com ゲーム通販 全国送料無料!
QRコード
QRコード
FC2ブックマーク